10月に入って、先月の憂鬱な長雨を忘れさせてくれるかのような嬉しいニュースが、たて続けに飛び込んできました。
7日、スウェーデン王立科学アカデミーは、2026年のノーベル化学賞を東京理科大学名誉教授(現栄誉教授)の硤合憲三さんに授与すると発表しました。硤合先生は、反応によって生じた分子自身が、その分子の生成を促進する触媒として働く「不斉自己触媒反応」、いわゆる「硤合反応」を発見しました。これは、わずかなキラリティ(鏡に映した像と重ね合わせられない性質;右手と左手のように形は似ていても完全には一致しない関係)の偏りが反応の進行とともに増幅されることで、最終的に一方の鏡像異性体が圧倒的に優勢になることだそうです。
この発見は、生命を構成する分子がなぜ一方の鏡像異性体に偏っているのかという根源的な疑問に対し、化学反応そのものがそのような偏りを生み出し、増幅しうるという重要な手がかりをもたらしました。このことは今後、私たちの生活上のメリットとして、期待する薬の働きを引き出し、不要な作用を減らせる可能性があるということだそうです。今後実用化に向けた研究開発が一層進展されていくことを大いに期待するものです。
また20日には、火星衛星探査機「MMX」を搭載したH3ロケット10号機の打ち上げに成功した、との発表がJAXAからありました。火星の衛星「フォボス」の砂や岩石を採取して地球に持ち帰るという人類史上初のミッションが始まりました。火星には来年8月に到着し、2030年11月に火星を離れ、2031年7月に回収した試料を地球に届ける予定だそうです。
またこの度種子島宇宙センターから打ち上げられたH3ロケットは、3機連続の成功で、成功率は80%となったとのことです。
9月の長雨に秋の実りが心配で、はらはらやきもきしました。各地域の田んぼでは無事に稲刈りが終わりました(写真)。よかったなあ、と心から思います。
10月に入って天候も安定し「坂戸よさこい」を始め、各地区の体育祭や文化祭、お祭り等もほぼ当初の予定どおりに実施できたようです。来月8日には、市政50周年を記念して「坂戸のまつり」が行われます。好天の下に大勢の皆様が来られ盛大に実施できまようにと願うとともに、今から期待が膨らみます。
一つ惜しむらくは、今年上谷小学校と地域の皆さんとがコラボして開催する予定だった「ひがしさかどマルシェ(写真)」です。台風30号に起因したと思われる天候の変化に見舞われてしまいました。ぜひとも来年こそは、子供たちはじめ地域の皆さんの思いが結実したものとして、実現出来たら嬉しいです。たとえ”鬼さん”が笑っても、今から切に切に願うばかりです。
令和8(2026)年10月31日
大 川 泰 弘




