埼玉背負って立つ 坂戸市に

 厳しい残暑が続いております。三芳野地域の田んぼでは、たわわに実り始めた稲穂が頭を垂れて収穫の時が来るのを待っています。今年の8月は10もの台風が発生し、8月の最多記録に並んだそうです。
 立春から数えて二百十日(9月1日頃)、二百二十日目は、台風や暴風が多く発生・襲来し、古くから「農家の三大厄日」として特に警戒されてきました。
農作物を強風から守り、風を鎮め豊年を祈願するためのお祭りは、今も全国各地に残っているそうです。中でも越中八尾「おわら風の盆」(富山市八尾町)は、300年以上の歴史があり、石川さゆりさんの歌や小説などにも登場するほどに有名です。
 漫画家の水島新司さんは「あぶさん」の中で、台風に負けぬ「鉄の稲」と願いを込めて語っておられたと記憶しています。熊本の地震災害、千葉の豪雨災害等々、次々に日本列島を襲う数々の災害。明日の「防災の日」を前にして、被災された皆様の生活が一日も早くこれまでの日常に戻られますことを切に願うものです。

 さて明日9月1日は、坂戸市の市制施行記念日でもあります。
今年は市制施行50周年の記念すべき年となりました。昨日30日は、坂戸市文化会館で記念式典が開催されました。かつて人口増加率が国内全市町村の中で1位を記録したこともある本市。市制施行当時5万人ほどだった人口が、ほぼその倍となり、多くの地力をつけた中堅都市と成長してきました。次の10年、30年、50年を展望しつつ、本市が一層明るく元気で活力に満ちた温かいまちとして発展していくよう願い、私自身も力を尽くしていきたいと思っています。

 坂戸市民音頭の歌詞、「走る道路は南へ北へ 今じゃ埼玉背負って立つ」。
これが50年前の坂戸市民の心意気。さらに50年を経ても変わらぬ心意気なのです。

                       令和8(2026)年8月31日
                            大 川 泰 弘