「うさぎ」のようにぴょーんと ――実りと喜びの10月に

 台風(26号)が、またもや日本列島に近づいています。
 9月は過去にないほどの長雨に見舞われました。千葉県をはじめとする洪水等による浸水、流水、冠水に遭った被災地では度重なる災害の危険に気が気でない日々を過ごされておられることと拝察し「どうかご無事でありますように」と強く強く心から願っています。

 三芳野地域の田んぼでは、たわわに実り頭を垂れ、今か今かと刈り取りを待つばかりの稲穂が、雨に打たれてその頭を一層低くしています。稲穂の先が、田に残る雨水に、今にも浸かってしまいそうです。倒れて水につかると刈り取りが難しくなるだけでなく、品質が落ち食味も低下してしまい、商品として出荷ができなくなってしまいます。長く水に浸かると芽が出たり腐ったりもしてしまいます。秋の実りを、どうか無事刈り取り・収穫ができますようにと祈るばかりです。

 今年は、9月25日が「中秋の名月」十五夜でした。中国から伝わり平安時代から始まったとされる中秋の名月を愛でる習慣。わが国では農業行事とも結びついて「芋名月」とも呼ばれています。残念ながら今年の長雨の雲はこんな楽しみさえも遮って、恋しいお月さんを隠してしまいました。

 そんな折、野口雨情 作詞、中山晋平 作曲の「雨降りお月さん」の歌を、ふっと思い出しました。
 「雨降りお月さん 雲のかげ~ ・・・」と。
曲も、寂しげに。そしてどこか切なく。

 「十五夜お月さん」に限らず、「お月様」自体になかなか会うことができなかった9月も今日が最終の日。
 10月は「うさぎ」さんのように。そう、お月さんに会えた喜びにあふれて。ぴょーんと飛び跳ねてみたいなあ。

                       令和8(2026)年9月30日
                            大 川 泰 弘